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初めてのカンパーニュ [パン作り]

遅まきながら、ハード系ブレッド作りのおもしろさに目覚めました。
バヌトン(発酵用のカゴ)にライ麦粉、全粒粉を買い込んで、
パン・ド・カンパーニュに初挑戦です。


最終発酵を終えて、クープを入れたところ。
いつも一番ワクワクする瞬間ですが、
このまるいカンパーニュときたら
ぽよよんとした愛らしい形。
ふわ〜っと立つ粉の香り。
切れ目からのぞく発酵生地。
ああ、なんてスペシャルにラブリー…(うっとり)
もやしもんの世界なら、イーストくんはどんな姿なんだろう。
などとニヤけつつ、オーブンに送り込んで…


焼き上がり!
今回、天板からの熱伝導率を高めてくれるというパン焼き用の銅板
初めて使ってみました。
クープのエッジは期待したほど立たなかったけれど、
間違いなく、これまでで一番よい出来です。表面パリッ。


切り分けてみると、中は適度に気泡が入って
ふんわり、もちもちとした食感。
噛みしめるとどんどん味が出てきます。美味しい!

これを冷まして、落ち着いた頃にスライスし、
オープンサンドイッチにしてみました。


ひとつは、サニーレタス、サラミ、クリームチーズ。
軽くローストしたクルミを乗っけて香ばしく。


もうひとつは、ニンジンのサラダ。
細く細くせん切りにしたニンジンとセロリを塩で揉み、
水気をしぼったものを、オリーブオイルとワインヴィネガー、コショウ、
少々のバルサミコ酢で和えて、レーズンと混ぜたものを乗せました。
バルサミコ酢の風味が、ライ麦入りのカンパーニュによく合います。

参考本はこちら。

ゆっくり発酵カンパーニュ (少しのイーストでつくるパン 1)

ゆっくり発酵カンパーニュ (少しのイーストでつくるパン 1)

  • 作者: 高橋 雅子
  • 出版社/メーカー: パルコ
  • 発売日: 2007/11
  • メディア: 単行本

どうやら「基本のカンパーニュ」はクリアできたようなので、
次回は、クラストがより軽くて気泡も増える「中級のカンパーニュ」に
チャレンジしてみます。ドライフィグ入り作りたい!

連日収まらない農薬入りギョーザ事件報道。
混入が故意なのか過失なのかすら、これを書いている現時点ではわかりませんが、
アナウンサーたちが一日中、強ばった表情で繰り返す
「絶対に食べないで下さい」の商品名は、どれも
「お弁当大人気!○○○○○」「とろ〜り煮込んだ×××××」と、
いかにも平和でのどかな響きで…。
そのアンバランスさは、明るい馴染みの往来に、実は地雷がいくつも
埋まってました的な、なんだかシュールな恐ろしさです。

我が家では該当商品を買ったことはありませんが、
こんなに広く流通しているものが危険と隣り合わせとくれば、
とても人ごととは思えません。
「どこで」混入されたかわからないという不透明さも相まって、
不気味な怖さを覚えます。

そして、人件費の安い中国に労働力とコスト削減だけを求め、
指導の甘い日本企業、
口に含んで苦味を感じ、即座に身体をおかしくするほどの
特殊な事態でありながら後手後手に回る行政の対応。
いろんな問題も内包して、さらに複雑化しそうな気がします。

こういった中から、様々な情報を取捨選択していかなければならない
今の消費者だからこそ、慎重に考えたい問題です。
各メディアには、いたずらに煽らない、冷静な報道を望みます。


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花火師

写真のままのが出来たんですね(笑)
実においしそうで・・・こんなパンにこんなにのせたら、よだれが出そうです(笑)
こんな時間に見たのが間違いでした(泣)
by 花火師 (2008-02-02 03:55) 

param

初めてとは思えません。
先生のお手本のような出来栄えでぴーさんのその才能が眩しいです。
本当に近くに引っ越そうかなぁ(こら)。

事件の発端となった冷凍餃子、価格も安かっただけあってかなり
使われていたようですね。
テレビのインタビューで「餃子を1から手作りすると高くつくし大変」
と訴える主婦を見てびっくりしました。
安心材料での手作りは高くついて、忙しい方には大変かもしれない
けれど時間のある時に沢山作ってフリージングもできるのでは?
手作りは何よりも無添加で体にも良いし、長い目で見たら結果的
にかなり「お得」なのに・・・。
改めて「食」に対して考えさせられる事件でした。
by param (2008-02-02 10:10) 

peco

あいかわらず、芸術的なパンに、うっとりです〜
あ、そして、レーズン入りニンジンサラダもおいしそう^^

ところで餃子事件ですが…。マスコミの煽り方には
ちょっと疑問を感じます…どこで毒が入ったか、まだ不明なのに、
(日本かもしれないのに)あの報道はいかなるものかと…
「そんなに叩くのなら、日本も少しは食料を自給してみれば?」
という、中国のかたの意見も、もっともと思ってしまいます…
そしてparamさんの仰ることにも激しく賛同デス。
ほんとうに考えさせられる事件です…。
by peco (2008-02-02 10:23) 

のりりん

うつくしーい!
素晴らしいカンパーニュです、ぴーさん!
これで、初めてなんて、ほ、ほんと…?
あたしもこの本、今買おうと考えてます。全くの初心者でも大丈夫でしょうか?
by のりりん (2008-02-02 12:04) 

ぴー

★花火師さん
はい、なにぶん初心者なので、本の通りに作ってます。
勝手なカスタマイズをするのはもうちょっと後の野望(笑)
明け方近くってお腹がすく時間帯ですよね〜。

★paramさん
わー、お手本みたいに出来てますか?
高橋雅子さんの本がわかりやすいおかげなのですが、
初回でそれらしく出来て嬉しいです。
カンパーニュってこねが少ないのもいいですね。

「手作りは高くて大変」かぁ…
料理に手間ひまコストをかけるなら、出来合いをうまく利用して
浮いた時間を有効に使いたい、という人もいるでしょうね。
でも当たり前のことながら、人の身体って食べたもので作られていくもので…。
個人的には、ああいった加工食品の材料欄に書かれている添加物の多さを
見るにつけ、やっぱり自分の手で作りたいなって思います。
paramさんの「長い目で見たら結果的にお得」、同感です。
外食することも含め、添加物等はイヤでも摂取してしまう社会。
自分と家族のため、できる範囲での自衛は忘れずにいたいです。

常にバリバリ全開でがんばらなくても、たまにまとめてガッとやって、
手を抜ける日は抜いたりもして。
お料理や家事って、そんなスタイルでも、楽しみながら充実させられるものだと
思うんだけどなぁ…
by ぴー (2008-02-02 22:30) 

ぴー

★pecoさん
ふっふっふ、今回は忘れずに入れましたよ、レーズン!
ニンジンの甘さに、プチプチした甘酸っぱさが加わって大満足でした〜。

マスコミ報道って、ある一方に傾き出すとガーッと怒涛のように
その方向に殺到するし、興味本位な企画や取材も多くて、
ワイドショー状態になりがちですよね。なのに、影響力が大きいので
世論をいたずらに煽ってしまう。
今はネットもあって何かと加速しやすい環境ですから、
各メディアには本当に慎重に対応して欲しいものです。

★のりりんさん
はい、初めてのカンパーニュでしたけど、いい感じにできました〜!(ぶい)
この本いいですよ。タイトル通り、カンパーニュ「しか」載ってませんが、
少イースト&長時間発酵に興味があって、
カンパーニュが好き、作ってみたい、という人には「買い」だと思います。

ちなみに、基本・中級・上級のカンパーニュと、紫いもやかぼちゃ、抹茶などを
使った変わりカンパーニュなんかが載ってます。
あとはカンパーニュに良く合うお総菜なんかも参考になりますよ。
by ぴー (2008-02-02 22:43) 

りれきしょ

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
by りれきしょ (2013-11-08 11:26) 

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